戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

オトナコドモ

今日は眼が覚めて時計を確認すると7時5分、妻がかけたアラームで眼が覚めました。妻が出かける準備をするのを見ながら薬を飲み、そのあとコーヒー。昨日のリモートワークで持って帰ってきたPCをリュックに詰め、重そうに背負っていく妻を見送って、しばらくのんびりしていました。しかしテレワークするにしても、毎回モバイルではないデスクノートPCを持って帰ってくるのは大変だな。すぐには新しいPCってわけにはいかないだろうけど、あの大きさ重さで電車に1時間半近く揺られるのはちょっとしんどいなと思っていました。そうしたらその後連絡があって、明日以降は通常勤務体系に戻るとのこと、我が家のリモートワークはたった1日で終了しました。もちろんこのままコロナが収束すればの話ですけれど。

 

ニュースやツイッターを見ていて、マスク配布の遅れとか不良品とか、なんだか日本は当たり前のことを当たり前のようにできる国ではなくなったんだということを実感します。トップの安倍さんもたいがいな人ですけど、それを受けて配布計画を考える官僚、マスクを生産して輸送する業者、どちらもしっかりした仕事ができない。特にマスク配布を委託された業者は、いわば一世一代の仕事なはずで、こういう時には今までの日本だったらミスせずきちんと期日通りに配布できた。そもそもマスクを生産して配布するのは、それほど高度な仕事じゃない。それすらできなくなっていることに愕然とします。さらにそういう観点での批判がほとんど見られないことにも驚きを感じます。他の人は異常に感じないのかな?

 

コロナ禍以前からおぼろげに考えていたことですが、やはり日本人の能力が総じて落ちてきているんだと思います。職を失ってしまった自分が言うのもなんですが、自分自身を考えた時、自分の父親が同じ歳だった頃と比べて、技術的な知識は負けていないと思うものの、政治的な能力や、折衝能力は圧倒的に劣っていると思います。簡単にいってしまうと子供。成長できていないように感じています。周りを見渡しても、やはり50代、40代の世代は、総じて前の世代より劣っているように感じます。もちろん例外的に優秀な人はいるけれど。この原因を外部に求めるのは簡単です。景気の後退で恙無く勤めれば昇進していく時代ではなくなった。就職氷河期で新入社員が配属されず、いつまでたっても若年層の仕事をしなければならなかった…。しかし自らを省みて、「大変な時代だから…」という言葉に全く甘えていなかったかと言われると嘘になるし、そういった逆境を跳ね返して努力した人も知り合いにはいます。僕自身、「努力できなかったその他大勢」に含まれると考えるからこそ、言葉は大きいですがこんな世の中にしてしまった責任の一端を感じています。

 

2020年5月20日 20:25 駅から少し離れたファーストフード店にて