戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

盲導犬

今日の起床は7時半。妻の外出にあわせて起きました。妻が出かけた後、ゴミをまとめて集積所に捨てに行くと、やはり今日も暑い。でも心なしか空気が軽く、空の青味が増して高くなった気がする。やはり8月も後半、そろそろ秋が近づいているのかもしれません。ただ暑いことには変わりなく、一駅離れた眼科に診断書を取りに行く予定にしていましたが、なんだか行く気が無くなって、どうせ明日他に行く用事があるからと先延ばしにしてしまいました。先延ばしにしていることはあと数件ほどあるのですが、早めにやってしまえばスッキリすることがわかっていつつも、なんだかやる気が起きない。怠惰な生活が身についてしまって、ちょっと気をつけねばならないなと思っています。今はまだ思っているだけですけれど。

 

夕方日差しが緩んだところで夕飯の買い物に外に出ました。歩いている間にこのところ電話もLINEもしていなかった母に電話をかけて、日頃の様子を尋ねました。ちょっと気になっていたのだけれどやはりエアコンをつけるのを嫌って少し調子を崩した様子。今はそれに懲りて寝るときもエアコンを入れているようですが、高齢者がエアコンを嫌うっていうのはなんなんでしょうか? 母はエアコンをつけているとむくむから嫌いだといい、それもわからなくもないですが、僕はそれより暑いほうが不快だと思います。ネットニュースでエアコンの使い方がわからないからという話が出ていましたが、そんなことじゃない。若い頃はエアコンなんかなくても暮らしていたという自信なのか、なんだかそういうものが影響しているように思います。電話ではそれ以外にも、それこそ “終の住処” をどうするかというような話も出て、ちょっと滅入ってしまいました。こういうことにも向き合っていかねばなりませんが、だらしない僕にはまだその覚悟がありません。

 

電話の後、駅に着き、喫茶店で今この日記を書いていますが今日は2日前よりもずいぶん空いています。今まで気がつかなかったんですけれど、平日でも曜日によって人の動きって違うのでしょうか?金曜日がいつもと違うのはわかりますが。そういえば2日前、その時の日記に書くとテーマ的に誤解を受けそうだったので書かなかったんですけれど、その日は僕が座った向こう側の席に、盲導犬を連れた目の不自由な人が座っていました。盲導犬は長机の足元の狭いスペースにいたのですが、身体を小さくして、文句も言わず静かに寝そべっていました。

 

僕がTwitterを見てそのあと日記を書いて、おそらく1時間ちかく経っていたと思うけれど、その間、少しの唸り声も出さず、大きく身体を動かしたりもせず、じっと寝そべっていました。あらためて考えると動物がそうやってじっとしていられることはすごいことだなと。そう訓練されているといえばそれまでだけれど、人間だって1時間もじっとしていることは難しい。盲導犬はそうやって目の見えない人に対して、僕らのような見えている人が普通にしている、くつろぎの時間をつくってあげているわけで、改めて盲導犬をはじめとした介助犬の能力の高さに驚嘆しました。同時に、本来ならば健常者が障害者に対して思いやったり配慮しなければいけない役割を介助犬(犬だけではないけれど)に押し付けているわけで、介助犬に対して感謝しなければいけないのは、障害者ではなくむしろ健常者の私たちなんだなと、改めて思いなおしました。