戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

専門委員会

今日は7時半ごろ、妻の出勤にあわせて起きたのですが、その後昼過ぎまで寝てしまいました。今、昼食を食べ終えてこの文章を書いています。病気になってから、35歳くらいまでは天気による好不調の波を感じることはなかったのですが、35歳以降、天気の崩れに気分が引きずられるようになってしまいました。特に台風が来るとイチコロで、接近とともに頭が締め付けられるような感じになり、心の奥の方がソワソワザワザワし始めて眠れなくなります。なぜか台風の接近は夜半にかけてが多いような気がしていて、そうすると朝まで眠れず、会社を休んでしまうということが多くなっていました。今日も千葉県は台風並みの荒れ模様のようで、僕の調子も台風接近に近い体調となっています。

 

ここからは、僕の全くの想像なので話半分に聞いてください。政府が今回の新型コロナウイルス感染症の対策を行うにあたり、専門家の意見を聞くわけですが、その組織についてです。今現在、日本のコロナ対策は、『新型コロナウイルス感染症対策本部』が行なっていて、これには首相以下、行政のメンバーが含まれます。これに科学的技術的な助言をする組織として、『新型コロナウイルス感染症対策専門家会議』があります。そしてこの専門家会議にクラスターについての調査・解析結果を提供する組織として、厚生労働省が設置した『新型コロナウイルス感染症 クラスター対策班』があります。

 

これらの組織が各自の役割で情報を集積・集約して一元的に発表すれば問題ないのですが、それぞれの組織がバラバラに情報発信していて国民を混乱させているように思えます。『専門家会議』はいわゆる対策本部の諮問機関的な役割なので、対策会議に情報提供し、必要な情報は対策本部(または内閣府厚生労働省)が発すれば齟齬はないのですが、なぜか独自(と思われる)サイト『新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会』およびそのTwitterアカウントを立ち上げて、いわば「勝手に」情報発信しています。なお、『専門家有志の会』のサポート組織として全体統括を『NPO法人全世代』という組織が行なっていますが、この組織の代表理事には専門家会議の副座長である尾身茂氏が名を連ねています。

 

また、『クラスター対策班』についても、『新型コロナクラスター対策専門家』というTwitterアカウントで厚生労働省とは別に情報発信しています。このアカウントは動画のツイートが多いですが、ホワイトボードに貼られた資料(2020.4.7 和田耕治氏の投稿)を見ると、なぜか別組織であるはずの『専門家有志の会』のサイトデザインと非常によく似た色彩パターンの資料が使われています。また、情報を一元化しないことによる混乱の例として、「行動制限は6割でもよい」という誤った情報が広まったことが挙げられます。この6割という数字、どこから出てきたかというと『クラスター対策専門家』アカウントで、専門家の一人である北海道大学の西浦氏が2020年4月7日のツイートで、8割を算定するための根拠として6割という数字を発言しています。専門家以外に6割という具体的な数字を出せる人はいませんから、発信源はここと見るのが妥当でしょう。この動画では6割については再生産数に基づく計算により具体的に説明されていますが、6割から8割を算出した方法が明確でなく、なんだか「余裕を見越して」8割にしたような印象を受けます。これに対して西浦氏は、なぜか「外部の」ウェブメディアを使って反論しています。もし誤った情報に対する反論・修正ならば、厚生労働省のサイトを使って広報すればよいのではないのでしょうか?

 

邪推なのかもしれませんが、新型コロナウイルス対策に関する専門家の動きには不透明さを感じます。外部のサイトを立ち上げたりTwitterで情報発信したり、そしてその協力者が身内の組織であったり…。疑いたくはないのですが、なんだかこう、『モリカケ』に通ずる安倍政権特有の『オトモダチ感覚』があるようで、なんだかスッキリとしません。コロナ禍が収束した際には、このことについても十分検証してもらいたいと思います。ちなみに、北海道大学の西浦氏、内閣や厚生労働省の正式な資料ではメンバーとして名前を見つけることができなかったんですけど、本当に信用して大丈夫ですよね?

 

2020年4月13日 18:10 自宅のPC前にて

 

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