戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

思い出の映画

今日は7時ごろに目が覚めましたが、8時半ごろまで布団の中でもぞもぞしていました。8時半にゴミの日であることを思い出し、慌てて起きてごみを出しに行きました。ゴミを出し終わりコーヒーを入れていると妻も起きてきて、妻が買ってきてくれていた直売所の餅を焼いて食べました。妻は仕事の疲れのせいか再び寝てしまったので、僕の一緒に寝てしまいました。

 

空腹で目が覚め、どうしようか妻を起こそうか考えているところで妻も目を覚まし、僕が昼食を作れば一緒に食べるというので、味噌煮込みうどんを作ることにしました。最近はスーパーでも味噌煮込みうどんを打っている店が多くなり、名古屋育ちの僕としてはうれしい限りなのですが、スーパーで売られている冷蔵・冷凍めんは味噌の味にややパンチがなく、もの足りません。一番当地の味に近いのは、名古屋の企業スガキヤが出しているインスタントの味噌煮込みです。この製品が、味噌の酸味、塩味とも再現度が高いように思います。本来ならば定番の鶏肉、かまぼこ…と行きたいところでしたが、あいにく冷蔵庫にストックがなかったため、豚肉、白菜、シイタケ、ネギ、ホウレンソウという、品数は多いですがうどんすきに近いような具になりました。

 

昼食後、何の気なしにテレビをつけると、大林宣彦監督の追悼で『時をかける少女』がちょうどやっていて、妻と二人で見ました。僕もご多分に漏れず角川のアイドル映画にはまったクチで(僕は原田知世派でした)、映画館で2、3度、ビデオなどを合わせると5回以上は見ていると思います。久しぶりだったのでストーリーを忘れかけていましたが、見ていると次のシーンのセリフが自然と思い出されました。妻とは同い年なので、共通の体験が多く、映画をみながら当時を思い出していました。ただ妻は、たまに思い出したように「吾郎ちゃん…」というのをネタにしているのですが、実は一夫と吾郎を間違えて覚えていたようです。ある意味、ストーリーに忠実に思い間違いをしていたわけですが…。

 

映画ファンからしたら少ない映画体験で、『時をかける少女』よりも素晴らしい作品はきっとたくさんあると思うのですが、思春期の多感な時期に、こんな映画を見ることができて、僕たちは幸せだったのかもしれないなぁと思います。僕がこの映画を見たのは中学1年の時ですが、今現在の中学1年生は映画を見ようにも映画館が開いていませんし、撮影が中止になって、しばらくは新作映画が見れないかもしれません。「旧作にも名作はいっぱいあるのだから、配信で見ればいいじゃないか。」という人もいるかもしれませんが、大人が見た時の作品の優劣はさておき、少年少女がその時だからこそ心動かされる映画があるように思うのです。小説にも同じようなことが言えると思います。

 

2020年4月18日 23:20 自宅のPC前にて

 

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