戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

指をみなさい

今日は7時半ごろ起床、昨日の就寝が遅かったせいかもしれません。起床時の気分はよく、今日はやらなければいけない郵便局での振り込みや、古着を売りにいこうと考えていました。まずはゴミ出しということで古紙を持って外に出ると、いつも近くの公園で散歩をしている大きな黒い犬を連れた飼い主さんがうちのマンションの上階のお婆さんと話をしていました。ゴミを出したあとその黒犬を見ていると、あちらも僕の方を見ています。なんだか親愛の情を発していると感じたので近寄って軽く撫でてみるとよろこんだ様子。仲良くなれそうだったので座ってじっくり撫でました。

 

この犬のことはずいぶん前から知っていたのだけど、実際触らせてもらったのは今日が初めて。いつも暗い中、ピカピカ光る首輪をつけて誇らしげに歩いていたり、公園で子供たちと遊ぶ姿を見ていました。名前も、公園で遊んでいた子供がこの犬にリードを引っ張られながら、「アイちゃんのよだれが〜!!!」と楽しそうに叫ぶ姿を見ていたので、アイちゃんという女の子なんだなっていうこともわかっていました。以前は毛がモサモサしていてとても大きな犬だなと思っていましたが、今は短めに毛を刈られてスリムになっていました。今回あったらまた遊ばせてもらおう。

 

午前中は再びベース練習、少しメトロノームのテンポを早くして4フレット4フィンガーの練習。意外とテンポについていけたので気分が良くなりました。心なしか音の出方もビビリなく詰まりなくいい音になったような気がします。曲練習しないと飽きてしまうかなと思っていたけど、リズムに合わせて単純練習しているだけでも楽しく感じます。1フレットから4弦→1弦→4弦を5回繰り返して12フレットまで、12フレットまで行ったら1フレットに戻る。単純ですが集中してやっていると15分くらいがあっという間に過ぎてしまいます。

 

高校時代にベースをやっていた頃は、ヤマハ音楽教室に通っていました。そこで講師の先生に教わったことで忘れられないのが、「間違う練習をするな」ということと「指をみなさい」ということ。「間違う練習をするな」というのは、人はどうしても上達を焦って早いテンポで練習したくなるけれど、テンポについていけず間違ってしまうのを繰り返すと、間違ったことを身体が覚えてしまう。だからちゃんと弾ける速度で間違いなく弾くことを繰り返して正しい運指を身体に覚えこませなさいということ。「指をみなさい」というのは、弾くときにフレットを押さえる指をしっかりとみなさいということ、こうすると、惰性で指を動かすのではなく、目と指と音を連動させて覚えこませることで、押さえたいときに適切なフレットを押さえられるようになるということ。

 

なんだか単純練習を続けていると、そういった過去の記憶が蘇ってきます。そういうことも今ベースの練習が楽しいわけのひとつかもしれません。

 

2020年4月22日 18:20 駅からちょっと離れたファーストフード店にて