戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

練習環境

今日の起床は5時。調子が良すぎる時は朝早すぎる時間に眼が覚めてしまいます。水〜木の不調から一転して好調へ。こういうのこそちょっと前に話題になった“オーバーシュート”というのでしょう。好調の行き過ぎを抑えて生活しなければいけませんが、そもそも精神状態自体が調子良いのでかなり自制しないと抑えることは難しいです。抑えることによって次に来る不調の波を遅く、そして少なくしなければなりません。なんだか近頃流行りの感染症の制御にそっくりです。

 

ベースの練習は高校生の時に演っていた曲から始めていますが、練習環境はガラリと変わりました。まず出音がラジカセのAUX端子ではなく、ヘッドホン用のポータブルアンプを使っています。昔はこのような製品がなくて、さらに小型のアンプ(スピーカー)も手頃なのがなくて、ラジカセの外部入力につないでラジカセのスピーカーかヘッドホンで聴いていました。ラジカセの外部入力は入力耐性が低くて、ベースのボリュームを上げるとすぐ音が詰まってしまうし、そもそもスピーカーも低音専用ではないのでずいぶんショボい音でした。そういう環境で練習していると、貸スタジオに入った時に大型のベースアンプに繋ぐとビックリするような重低音が出て、かえって萎縮してしまってボリュームを絞り、他のメンバーから音が小さいとよく怒られていました。

 

今のポータブルアンプは入力耐性も高く、ベースのダイナミックレンジを結構忠実に増幅してくれます。さらにAUX端子も付いているので、音楽プレーヤーを繋いで曲に合わせて演奏することもできますが、僕はiPadを繋いで、guitar proというアプリでタブ譜の表示とガイドメロディを出力させながら練習しています。楽譜を入力する手間はありますが、ほかのパートに埋もれがちなベースラインをピックアップできて、昔より格段に練習環境が良くなりました。昔は楽譜を見ながら、カセットを何回も巻き戻してベースラインとかバスドラのリズムを聞き取って習得していましたが、今はタップ一発でお手本が再生できて、曲をマスターする時間が格段に早く、そして正確になったような気がします。

 

やっぱり時代の進歩だなぁと感心しつつも、中古のデンスケを買って、ベースが聞きやすいようにピッチを上げて再生して耳コピしていた30年前を、少し懐かしく感じます。

 

2020年6月7日 22:30 自宅のPCの前にて