戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

30年ごしの味

今日の起床は7時半。調子が普通の時の普通の起床時間でした。僕にとってはこの“普通”というのがとっても大切で、好調すぎるのも良くないし不調なのも良くないのです。健康な人なら好調であれば好調なほどいいんでしょうけれど、僕の場合は好調の先に崖があります。崖に落ちたらそれまでよ。なので不調が過ぎてもいけないし、調子に乗り過ぎてもいけない。“普通”とか“ちょうどいい”を大事にしなくてはいけません。まだテレビゲームがなかった頃、ボウリング場とかの脇の遊戯場にあった、針金の先に車が付いていて、くるくる回るベルト式の道路を右にぶつからないように左にぶつからないようにハンドルで操作する懐かしいゲーム。僕の人生は例えるとそんなイメージです。

 

普通とは言いつつも実際には普通よりもちょっと調子がいい感じで、妻を見送った後はいつもより長く、とは言っても休憩をはさみながら、11時ごろまでベースの練習をしました。このところちょっとマスターする速度が遅くなっていたのですが、今日はなんとかCメロまで行けました。当初の予定では6月中に一曲マスターできるかなと思っていたのですが、やはりそう簡単には行かず、この調子だと7月を越して8月になんとかなるかなぁという感じです。ただ今回ベースを再開した目的は継続することなので、マスターの遅れは良しとします。

 

練習後、そろそろお腹も空いてきたしちょっと眠くなってきたなと思いましたが、ここで昨日の残りのご飯を食べてお腹が満たされて昼寝、だといつもと変わらないなと思い、生活リズムを整える意味でもなるべく起きていよう、自宅で起きているのが難しいのなら外出しようと考え、外出しました。とりあえず電車に乗って飽きもせずの秋葉原でラーメンでも食べようかと思いましたが、思い立って青物横丁の横浜家系ラーメンのまこと家に行くことにしました。

 

まこと家は学生時代、大学の近くにオープンした店で、まだまだ横浜家系の知名度が高くない、というより家系なんていうカテゴリーもなかった時代に、こんなラーメンがあったのか!と足繁く通った店です。大学を卒業後、大学の近くの店は後進に譲り、新たに第一京浜沿いに店を出したという話は聞いていて、ネットが発達してから、たまに検索して変わらず営業していることを確認していました。ネットの評価では、都内で一番美味しい家系の店なんて評価もあり、以前から行きたいと思っていました。

 

お店は青物横丁の駅からすぐそばにあって、コンクリートむき出しの店内はまさに家系と言った感じでした。促されて座った席の鍋の向こうに、懐かしい店主さんの姿がありました。今はメインの調理は店員さんに任せて、監督的な立場のようです。学生時代のまま、「大盛り麺固め」で注文すると、ほどなくして懐かしいラーメンが出てきました。味も変わらず。最近家系ラーメンの店に行くと、これは違うとか、これはちょっと惜しいと感じる基準の“これ”の味がそこにありました。やっぱり美味しい。出されたらすぐ食べなければいけない気がして、写真を撮るのも忘れました。

 

帰りに店主さんに、「30年ぶりに食べました。生田にあった店によく行きました。」というと、「ああ、そうですか、どうも」という返事。さすがにいきなり言われても30年前じゃ覚えてないよねぇと、ちょっと恥ずかしくなりながら店を後にしました。

 

話はかわりますが、はてなに強力なライバルが現れたので、これから負けないように頑張ります。

 

2020年7月10日 23:40 自宅のPCの前にて