戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

もやしそば

今日の起床は7時半。いつも通り妻が出かけるときに目が覚めました。妻を見送る時に玄関のドアを開けるとまばゆいばかりの光。ただ、1ヶ月前の爆発するような強い日差しに比べると、波長が高いというか光線が細いというか、夏の日差しとは明らかに違って、爽やかでそしてどこかはかなげにも感じる光になりました。

 

妻を見送った後はいつも通り居眠りをしてしまったのですが、玄関のチャイムを何回か鳴らす音がしてハッと目が覚め、今日は排水管清掃だったことに気づきました。慌てて起きて応対すると、順番は飛ばされたもののまだ次にやってくれるとのこと、ほっと胸を撫で下ろして作業員さんを迎える準備をしました。しばらくして作業員さんがきて、台所、風呂場、洗濯機の防水パンの排水口のを高圧洗浄機で清掃してくれ作業は終了しました。

 

作業が終わって時計を見るとまだ10時過ぎ、少し得した気分になって、調子も戻ってきたし外に出ようと思い準備をして、散歩に出かけました。近所でも普段あまり行かないエリアをふらふらと歩き、昼近くなってきたので、この前ネットで見た古くからある中華料理店、いわゆる町中華に行ってみようと思いました。

 

10分ほど歩き、町の賑やかなところから少し離れたところにその中華料理店はありました。中を覗くと作業服姿の先客が1組。キッチンでは男性が忙しそうに鍋を振っていました。先客から一つ離れた席に座り注文を聞きに来るのを待っていると、後からお客さんがどんどん来て、あっという間に満席になってしまいました。水を持って注文を聞きに来たお母さんにもやしそばと餃子と告げ、しばし待ちます。この辺りの古い中華料理店は東京下町のメニュー構成を引き継いでいるようで、どの店に行ってももやしそばがあり、似ているようでいて少しづつ違いがあり、その店ならではの味わいがあります。今回も他の店とどう違うか、試してみたくなったのです。

 

少し経って運ばれてきたもやしそばは定番のあんかけ炒めが乗った醤油ラーメン。でもいつも食べていたものより肉がゴロリと入っていてもやしは細く少なめでした。熱さをこらえて口に運ぶとあっさりした味でとても美味しい。スープも出汁はきつすぎることなく、味も少し薄めでとてもほっとする、落ち着いた味わいでした。なんだかとても嬉しくなって箸が進み、食べ終わる頃には汗だくになっていました。

 

タオルで汗を拭きふき食べ終わって店を出て、涼しい風にあたってほっと一息。なんだかとても得した気分になって、駅までの道を歩きました。

 

2020年10月2日 23:20 自宅の布団の上にて

 

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