戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

魚譜画家

今日の起床は11時。昨日都内を歩き回って疲れたせいか、朝方何回か目覚めたような気もしますが、はっきりした覚醒がないまま、昼近くなるまで寝ていました。ここまでぐっすり寝ると寝起きも爽快で、朝ごはんの自家製ヨーグルトがとても美味しく感じられました。朝食の後、コーヒーを飲みながら、今日はどこに行こうかと妻と話し合って、根津に魚を描く作家さんの個展を見に行こうということになりました。

 

昼過ぎに家を出て、14時ごろ根津へ、まだお昼ご飯を食べていなかったのでどこかで食べようということになりいろいろとカフェを探してそぞろ歩き。時間も時間なのでなかなかランチをやっているカフェが見つからず行ったり来たりしたけれど、へび道から少し外れたカフェがやっているのを見つけ、妻はパスタ、僕はリゾットを頼みました。小洒落てはいたけれど料理のボリュームはしっかりあって、デザートにワッフルまで頼んでいたのでお腹いっぱいになって店を出ました。

 

カフェから少し戻って目当てのギャラリーへ。魚譜画家、長嶋祐成さんの個展は最終日ということもありなかなかの混み具合。コロナ対策で人数制限をしていたけれど人の波の切れたちょうど良いタイミングで入ることができました。作品は30点ほどあったでしょうか。観賞魚よりも普段我々が魚屋さんで見るような魚、釣りをする人ならいつもお馴染みの魚を多く書かれていて、とてもリアルなようでいてよく見るとデフォルメされているところもあって、淡い色調もあってとてもファンタジックな画風でした。ただファンタジックな水彩というとにじみやぼかしを技法として使いそうなところ、細かく見ると薄い色調ながら色の境目はきりっとエッジが立っていて、それがとても個性的に感じました。釣りをしているとわかるのですが、魚って自然のものだけれど、その柄は誰かがデザインしているんではないかと思うほどはっきりしていて、グラデーションに見えるようなところも意外と鱗一枚一枚は単一の色調で、それが一枚ずつ色調を変化させてグラデーションになっていたりします。そういうところがよく表現されていて、とても楽しく見ることができました。特に気に入ったのは、もともと色調変化の激しいメバルを色調別に3枚、それが日本版と北米版がある作品です。

 

滞在は30分ほどだったでしょうか。お客さんで混みはじめたので絵葉書を買ってギャラリーを出ました。久しぶりに楽しい絵を見ることができたなと満足して、ゆらゆらと不忍通りを下って、池之端から御徒町駅まで歩いて帰ってきました。

 

2020年7月26日 23:00 自宅のPCの前にて

 

f:id:foolontheweb_2:20200726230135j:image