戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

亡者

今日は7時半ごろに目が覚めたような気もしますが、布団から出たのは10時半でした。ゴールデンウィークももう少ししかありませんが、ここまでダラダラ過ごしたのは学生時代ぶりか、仕事に疲れて調子を崩しはじめた頃以来のような気がします。会社に入った頃は車中泊バス釣りに明け暮れていたし、結婚してからはどちらかの実家に帰省しているし。ともかくこれほど何もしないゴールデンウィークは久しぶりです。精神的な病気になると、一番気をつけなければいけないのは昼夜逆転ですが、ちょっとその気配があります。気をつけなければいけませんが、休日もあと1日、なんとかなるでしょう。

 

軽い昼食を済ませた後は入浴。妻は午後から仕事に行くとのこと。妻を見送ったあとに僕も街に出ました。駅前の繁華街でテイクアウトを買って昼食にしよう、何にしようかとぶらぶらしていると、駅前の居酒屋さんに行列が。この前通りかかった時にステーキ丼が美味しそうだったので、それが人気出たのかなと思って先頭をのぞいてみると、カレーライス100円とのこと。ちょっとこれはショックでした。このご時世、今は少しでも売り上げを上積みしたいはずなのに採算度外視で商売している。多分商売している側は知名度アップとかいろんなことを考えて100円にしていると思うんだけど、並んでいる側はそこまで考えているのだろうか? ただ安いから並んでいるだけじゃないのか? 並んでいる客層を見ても、いつもこの店に入っている客層とは違うような気がします。お客さんもお得だしお店も売り上げアップだしいいよねー、とはとても思えませんでした。僕には並んでいる客が、意識のない亡者に見えました。安けりゃいい、自分が得すりゃいい。お店がどうなろうが知ったこっちゃない。というかそんなこと意識すらしていない。アリが砂糖に群がるように…。まだ早朝パチンコ屋に並ぶ列の方が、金を儲けたいというギラギラした欲があるだけ人間くさいような気がします(僕はこういう人たちもあまり好きではありませんが)。

 

僕は常々、安いから、コスパが良いから、というのは結局世の中を貧しくすると考えているのですが、今日は街中でそれをまざまざと見せつけられた気がして、なんだか滅入ってしまいました。

 

2020年5月5日 19:45 自宅の布団の中にて