戒厳令下のフルオさん

- 続 FOOL ON THE WEB -

知らない人から誉められる

今日の起床は10時半。妻はもっと早くに起きていて、トーストを焼いたりする音が聞こえていたけれど、昨日寝つきが良くなかったこともあり、そしてちょっと調子も悪い感じがしていて、妻は早く掃除をしたいと思っているだろうなとはわかりつつ、でもなかなか起きられないままだらだらと布団の上で寝返りを繰り返していました。でもそうしていても気分が何かの拍子にちょっと上向く一瞬があって、今回はそれを逃さずエイヤっと起きることができました。

 

せっかく起きられたのだからこのいい流れを壊さず早めに掃除をしてしまおうと考えて、朝食はとらずコーヒーを飲んでから早速家の掃除を始めました。もう何度も書いているけれど、寝室、廊下、タンス部屋、トイレ脱衣所周りが僕の担当。妻がメインの掃除機を使っているので、僕はサブのマキタのハンディクリーナーで掃除。掃除する場所って人それぞれこだわりみたいなものがあると思うけれど、僕は洗濯機の防水パンのホコリがとても気になります。別にそんなところが汚れていても僕と妻以外誰が見るわけでもないし、湿り気があるからホコリが舞い上がるわけでもなし気にしなければいいんだけれど、どうしても気になる。むしろ湿り気で濡れたあと乾いてカピカピになったホコリがどうしても我慢できない。そんなわけでいつも防水パンは掃除機のノズルを取り替えて念入りに掃除します。

 

掃除したあとはシャワーを浴びて汗を流しました。お昼ご飯はどうしようかと涼みながら妻の風呂上がりを待っていると、昨日言っていた焼きそばは作ってくれないの? とのこと、時間的にどこかに食べに行きたいのではと思っていたけれど、そう言われると嬉しくなっていそいそと作り始めました。妻は普段あまりこれが食べたいとかはっきりいうことが少ないので、たまにこういうふうに食べたいものを言われると、そしてそれが僕が作るものだったりするととても嬉しいです。

 

ということで焼きそばを張り切って作り、キャベツを焦がすことなく上手くできたなと思ったのでiPhoneで写真を撮ってTwitterに投稿しました。焼きそばを食べながら、こうやってTwitterに投稿することが今や普通に行われているけれど、Twitterに投稿していいねをもらう、自分のしたことや考えたことを、会ったこともない人から誉められる。こういう価値観って新しいものだよなぁとうすらぼんやり考えていました。今まで人から誉められる、というと、家族だったり教師だったり、比較的濃密な関係にある人から与えられるものだったけれど、今はものすごく希薄な関係性の人から与えられる。

 

たしかに昔も思わぬ人から誉められる、とか、Twitter以前のネット掲示板でもサムズアップとかあるにはあったけれど、Twitterのように食事の前のちょっとしたつぶやきが誉められるような日常的なものではなかった。Twitterが日本に上陸して15年くらいかな? たぶん広く一般的になったのは10年くらいだと思うけれど、この10年で新しくできた、知らない人から誉められる、という価値観がこれからどのように成熟していくのか?、はたまた揺り返しがあるのか? 非常に興味があります。

 

2020年8月2日 15:35 駅前の喫茶店にて

 

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